シヴァが踊るとどうなる?
シヴァが踊るとどうなるのでしょうか?簡単に解説します。
なお、ヒンドゥー教の神さま「シヴァ」については、以下の記事で詳しくお話ししています。
―宇宙を動かすダンスの意味―
「神さまが踊るってどういうこと?」
そんなふうに思う人もいるかもしれません。でも、ヒンドゥー教において、シヴァ神のダンスはただの芸術的な動きではありません。それは宇宙全体を動かす力の象徴なんです。
宇宙のリズムを体で表す

シヴァの踊りは「タンダヴ」と呼ばれています。この踊りにはたくさんの種類がありますが、特に有名なのが「アナンダ・タンダヴ(喜びの踊り)」です。
この踊りには、以下のような意味が込められています。
- 創造 → 何かが生まれる
- 維持 → それが続いていく
- 破壊 → 古くなったものが壊れる
- 隠蔽 → 真理が一時的に覆い隠される
- 解放 → すべてから自由になる
これら5つは、宇宙の流れそのもの。つまり、シヴァが踊ることで、宇宙のサイクルがぐるぐると回りはじめるんです。
なぜ踊るの?
踊るという行為は、エネルギーの放出と集中を同時に表しています。動きの中に静けさがあり、静けさの中に躍動がある。シヴァの踊りには、そんな深いバランス感覚があるんですね。
また、踊るシヴァ(ナタラージャ)の足元には「アパスマラ」という小さな悪魔が踏みつけられています。これは「無知」の象徴で、シヴァのダンスは無知を克服し、真理に目覚める力も表しているんです。
シヴァの踊りが教えてくれること
私たちの人生にも、始まりがあり、終わりがあり、また新しい何かが生まれます。変化を怖がることもありますが、シヴァの踊りはこう教えてくれています。
「変化は自然なこと。壊れるからこそ、新しいものが生まれるんだよ。」
そしてもう一つ大事なことは、そのリズムの中で、私たちはただ流されるのではなく、自分の内側を見つめて自由になれるということ。これがシヴァのダンスの本当のパワーなのかもしれません。
シヴァについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。