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日本書紀・六国史– category –

日本神話日本書紀・六国史

日本書紀(にほんしょき)は、古事記と並ぶ日本最古の歴史書であり、歴史や神話を年代順に記録したものです。

日本書紀は、8世紀初頭に、天武天皇の命令により編纂されました。日本の歴史を神代から697年までを年代順に記録し、神々の時代から人間の時代への移行を描いています。これにより、皇室の統治権が神々から正当に受け継がれたという主張がなされています。

古事記と日本書紀は、同じ時期に編纂されたものの、それぞれ異なる特徴を持っています。日本書紀は、より公式な記録として位置づけられ、中国の歴史書の形式を取り入れ、詩や賛辞を含むことが特徴です。また、古事記が物語形式であるのに対して、日本書紀はより詳細な年代記の形式をとっています。

しかし、日本書紀もまた、神々や英雄の物語を中心に構成されているため、文字通りの歴史として解釈するよりも、当時の文化や価値観を理解するための一つの手段と考えることができます。

六国史(りっこくし)は、日本の古代に編纂された国家公式の歴史書のことを指します。これらは中国の歴史書の影響を受けており、特に唐の二十四史の形式に倣っています。

具体的には、以下の6つの書物が六国史に含まれます。

『日本書紀』:神代から697年までを記述しています。先述の通り、これは日本最古の歴史書の一つであり、年代順に事件が記録されています。

『続日本紀』:『日本書紀』の続編で、697年から791年までの記録です。これは、『日本書紀』よりもはるかに詳細に事象を記述しています。

『日本後紀』:『続日本紀』の続編で、792年から833年までの出来事を記録しています。

『続日本後紀』:『日本後紀』の続編で、833年から850年までの歴史を記録しています。

『日本三代実録』:858年から887年までの三代(清和天皇、陽成天皇、仁和天皇)の事績を記録しています。

『続日本三代実録』:898年から901年までの記録で、六国史の最終巻にあたります。

六国史は、歴史的な出来事を詳細に記録し、当時の政治や文化の様子を伝える貴重な史料となっています。しかし、これらは公式の歴史書であり、政治的な観点から書かれているため、その内容を評価する際には注意が必要です。

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