古代アフリカ遺跡– category –

古代エジプトやヌビア以外の古代アフリカにも、歴史的な遺跡が多数存在します。以下に、いくつか代表的なものを紹介します。

1. カルタゴ（チュニジア）：フェニキア人によって建設され、後にローマ帝国の一部となったカルタゴは、地中海貿易の要所でした。遺跡地にはローマ劇場、公衆浴場、ヴィラなどが残されています。また、フェニキア時代の墓地もあります。

2. グレート・ジンバブエ（ジンバブエ）：中世に繁栄したこの都市国家の遺跡は、石造りの壮大な遺構で知られています。その中心部である「大エンクロージャー」は巨大な石壁で囲まれ、特異な建築技術を示しています。

3. アクスム（エチオピア）：紀元前1世紀から10世紀にかけて繁栄したアクスム王国の遺跡群です。大規模な石碑や宮殿、教会などが残されており、その中でも最も有名なのが巨大な方尖塔（オベリスク）です。

4. マウリタニアの石造りの古代都市群：サハラ砂漠の中に位置するこちらの遺跡群は、8世紀から14世紀にかけて建設されました。石造りの建物や城塞、モスクなどが点在しています。

5. ティチト（マリ）：ティチトは中世の交易路、トランス・サハラ・トレードの要所で、イスラム文化が深く浸透していました。モスクや学校、民家など、石と粘土で作られた建物が残っています。

これらの遺跡は、古代アフリカの多様性とその文化的・歴史的な富を示しています。各地域の特性を反映しながらも、共通のアフリカの伝統を持つ文化が、それぞれ異なる形で発展していった様子を見ることができます。