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古代ヌビア遺跡– category –

ヌビアは、現在のエジプト南部とスーダン北部にまたがる地域を指します。古代エジプトと密接な関わりを持ちつつ、ヌビア自身も豊かでユニークな文化を発展させました。以下、いくつかのヌビアの重要な遺跡について説明します。

1. ケルマ:この地域は、紀元前2500年から紀元前1500年まで続いた古代ヌビア最初の大きな都市国家「ケルマ文化」の中心地でした。ここには大規模な宮殿や寺院、壮大な墓地が存在し、特に「デフォファ」(巨大な円形の石造りの墓)は特徴的です。

2. ナパタ:ナパタは、紀元前1000年頃に興ったクシュ王国の首都でした。ナパタにはアムン神の主要な神殿があり、また、エジプトの王家の谷を模した王の墓地が存在します。その中で最も有名なのは「ジェベル・バルカル」で、ここには多くのピラミッド形の王墓があります。

3. メロエ:メロエは、紀元前300年頃から紀元後350年頃までの間、クシュ王国の首都として栄えました。メロエは大規模な工業地帯であり、鉄の生産が盛んでした。また、ここには多数の小さなピラミッドから成る王の墓地があり、ヌビアのピラミッドはエジプトのものとは異なり、頂部が急勾配で細長い形状をしています。

これらの遺跡は、古代ヌビアの文化とその発展を理解するための重要な要素となっています。エジプトとヌビアは互いに強い影響を与え合っていたため、これらの遺跡はエジプト文明だけでなく、広範なアフリカの歴史を理解するための鍵となります。

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